新しい学年にも慣れてきて、教室に来てくれる生徒さんのお顔にも少しずつ余裕を感じられるようになりました。
表題のお話ですが、春に無料体験に来ていただいた保護者様よりこんなご質問を頂戴しました。
「こちらでは子供にひとりひとり個別でご指導してくださるんですか?」
どう言えば一番分かりやすいだろうとうんうん考えているうちに、長々とうちの教室のお話をしてしまいました・・・。
まず、お子様おひとりおひとりに合わせて「個別」に学習を行うか、という点においてはイエスになります。
ただし、お子様に「1対1で勉強を教える」か、というと、ノーになります。
うちでは私が勉強を横でつきっきりで教えるという形はとっていません。
そしてこれについても「なぜ?」と言われる方においては必ずお伝えするのですが簡単に言えば「テストの時に私は隣にいないから」です。
勉強を教える、という行為はとても難しく、方法を間違えると依存になり、自立や自主性の成長を促す場合にマイナスになる可能性もあります。
道から逸れてきた時にうまく戻してあげられるよう、適度にフォローするのはとても大切ですが、1から10まで教える、というのは私の経験上プラスになることが少ないかと感じています(もちろんそうでないこともありますが)。
ですので、体験に来ていただいた方とはしっかりと「将来的にどうなってほしいか」「どういうお子様に成長してもらいたいか」をお話することが多いので、一般的な塾さんとは一風違った無料体験になるのかもしれませんね。
ただ、学習というのは本来、知らないことを学んでたくさんのことを知っていくことで楽しいと感じてもらうもの。
「もっと知りたい」「もっと経験したい」と思ってもらえたら、勉強はやらされるものではなく、自分がやりたいものに変わってくれると私は思っています。
そういう意味でも、私はここではひとりひとり、お子様とお話しながら、基本は自分で何を学習するかを決めてもらいつつ、彼彼女に今合った教材を出したり引っ込めたりすることで「個々別々」の学習を進めていく教室をこれからも続けていきたいと思っております。
最近では「教室に来るようになって勉強が楽しくなった」「前より解ける問題が増えたことが面白い」と、「楽しい」「面白い」というワードを保護者様や生徒さんからお聞きすることも増えてきました、とても嬉しいです。
学年が上がれば学習は複雑に、より高度にはなりますが、「知らないことをもっと知ることが出来る」という考え方をもっとたくさんの生徒さんに持ってもらえるようになれたらいいなと思いながら、今日も頑張っていきたいと思います。