諸事情がありなかなか更新できずでした、お久しぶりになります。
中学生の生徒さんの多くは現在テスト期間中、今日も頑張って学校でテストを受けていらっしゃるころだと思います。
そして今日は最終日、今週は自習室も活用する生徒さんも多くなり、環境を自分で整えるということができて頼もしい限りです。
ただ気候に悩みますね・・・、おとといの夜は涼しかったので悩んだ末に窓全て開け放して風を通しましたが、
昨日はさすがに暑すぎてクーラー付けましたが、先週生徒さんの多くが体調不良だったので涼しすぎてもな、と温度調節にこれまた悩んでおります・・・。
そして表題のお話ですが。
今回は一人の中学生の女の子のお話です。
うちではテストがある月に近づくと、スケジュール表を使って、遅くてもその一か月前には全員個々にテスト対策について相談して考えます。
スケジューリングもテスト1日目から逆算して、テストまであと何週間なのか、教室に来れる日はあと何日間あるのか、
では自分は今いったい何から勉強をしていけばいいのか、などを一緒に検討します。
今回はこの話を始めたのがGW明けでした、ほとんどの子は「テストまでまだまだある」と思っていましたが、週単位で数えるとあと教室に来れる日は片手で数えるくらいしかない子もいましたし、時間がどのくらい残されているかを思い知るには十分でした。
そしてここから、どの教科にどのくらい時間をかけて、どの単元優先で学習するかを考えていったのですが・・・。
一人だけ、定期テスト、というワードに全く動じない子がおりました。
正直に言いまして、学年トップとかそういう感じではなく、いたって普通の学力のお子様です。
基本は生徒さん主体で教室での学習内容は決めてもらっていますが、さすがにテストに対し全くスルーなことに私が根負けしてしまい・・・。
2週間前、1週間前を過ぎて、我慢ならずに「○○ちゃん、テスト範囲の教材、どの教科もいらない??」と聞いてしまっても、彼女はまっすぐに私を見て頭を左右に振るだけでした。
たまらず念のためお母様にご連絡してお話をしてみたのですが、お母様も本当に素晴らしくて、
「本人がそう決めたのなら、それで良いと私も思っています」とのこと。
ちょっと感動しました。そしてそれだけではなく、
「それより私は、あの子の行動に自立が進んだと感じるこの変化のほうが嬉しいんです、テストよりもそれが驚きです」
とのご報告を受けました。
お節介して連絡してしまった私が逆に嬉しい告白をお聞きし、なんだか恥ずかしいような安心したような、そして何より、
「しっかり自分の主張どおりに自分を信じて行動ができる素晴らしいお子さんだな」と改めて尊敬したというか。
また「お子様を信用していて、勉強以外の素晴らしい成長をしっかり感じていらっしゃる、すごいお母様だな」と、勝手に感動してしまったというか。
普通は焦ったり不安になったりして、これと決めていても「やっぱりこれもしなくちゃいけないよな・・・」と大人でも周りに流されることがありますが、
彼女は頑として自分の決めた一番苦手な英語に、まっすぐマイペースで取り組み続けることを選択しました。
この仕事をしていると驚かされたり感動したり、そして尊敬したりすることが多々あります。
まだまだ同じケアレスミスを繰り返してしまうこともありますが、それでも彼女は学習を継続する忍耐力やスケジューリング、先読みする力は入室当時より確実に上達していて、自らを、芯のしっかりした人間に成長させているように思います。
自立力や自主性の最初の一歩は、これまでしてなかったことを自らするようになった、という「内から生まれる変化」です。
お母様、嬉しいご報告を本当にありがとうございました。
今までもこれからも、彼女が自分のペースで少しずつ成長していく様子を、すぐ隣で伴奏させて頂けることに大変喜びを感じています。
小学高学年、中学1年生のお子様には特に、今日の学校の勉強が「何とかなっている」範囲でも、夏が過ぎ、次の学年が近づいてくるとある時期急に難しく感じて不安になってしまうこともあります。
「分からない問題がある」「授業についていくのが大変かもしれない」とお子様のご様子に変化が出てきたらなるべく早く、「最近どう?」とお話をしてみるなどして、どんな環境を整えてあげることが日々成長して次のステージに向かうこどもたちのプラスに繋がるか、そんなこともまた考えてみてもらえたらと思います。