今年は暑いですね、朝晩は確かに涼しくはなりましたが、日中の日差しのきつさにはほとほとやられてしまいます。
教室の生徒さんの中にも、学校に行きたくない、教室に行きたくない、家から出たくない、というお子様のご相談が増えています。
時期的にも少し増える時期にはなるのですが・・・今年は多く耳にしているかもしれません。
お母様、「うちだけ」じゃないですよ。
だからどうぞ心にためず、いつでもお話ししにいらしてくださいね。
さて表題の件ですが、中学生が中間テストを終え、そして期末テストまでなんと2~3週しかないという時期になっています。
どんどん間隔が短くなっているような・・・いろいろ考えるとそれはそれで仕方のないことなのですが・・・。
こうなると注意して頂きたいのは2つ。
ひとつめ、今の授業の内容は今、できるだけ理解しておくこと。
ふたつめ、期末テスト後の授業の内容を3学期までに理解しておくこと。
私はよく、特に小学生には「学年の学習は学年のうちに」とお話しさせて頂くのですが、中学生はなかなかそうはいかない教科も出てきます。
とはいえ、ひとまず区切りが高校受験に来てしまうので、あまりに「分からない」を積み重ねてしまうと自分自身が大変です。
上の2つの注意はそれを少しでも少なくして、未来の自分に課せるタスクを減らしましょうねというお話です。
そのうえで。
テストの際に、「あれだけ教室の教材でよく理解できてるねと言われたのに」「あれだけプリントで高得点取れてたのに」、学校のテストではなかなか点数が取れていない、ということはないでしょうか?
教室でテスト分析を行っていると、理解ができている生徒さんに多く散見するのですが、「分かった」知識、つまりインプットできたものを、テストで今度うまくアウトプットできずに終わってしまった、という箇所が垣間見えます。
うまく点数に結び付けるには、理解できて解けるようになった、だけでは足らず、もうひとつ、マルがもらえる答えを記入するところまでの山があります。
それが注意力です。
つまり、気持ちを落ち着けて確実に解答を記入する、要はケアレスミスをしない力です。
そして、時間を残して見直しを行う、解ける問題から解く、などのテスト攻略のための知恵です。
今回のテストを分析していた際も、「あれ、この子もう少し取れるはずだけどな」と思った生徒さんがいました。
解答用紙と問題を見ると、全体的に理解ができているのが分かるものだったのですが、単純にケアレスだけで10点は落としていました。
数学は計算間違い、英語は複数形と単数形や単語のスペル。国語は漢字の書き間違いなど。
落ち込むその生徒さんにお話ししたのが、表題の話です(まただいぶ話が逸れましたね、すみません)。
この生徒さんがうちに来てくれるようになった最初の目的は「ケアレスミスを減らすこと」でした。
正直、今回のテストで単純な計算のミスはほぼなく、以前に比べてだいぶ減ったなと思っていました。
なので次のステップ、時間「配分」をうまく使いこなしてもらおうと思い、お話をしました。
教室での学習はもちろん時間の制限があります、全教科全単元をテストまでに教室で行うことはかなり厳しいのですが、狙いを定めて演習量を増やし、心に余裕をもってテストに挑むことでミスする率は確実に減ります。
そしてこの生徒さんならできる、と思ったので「今後の教室での学習は全て時間を測ってみようか」とお伝えしています。
単元ごとに問題にどれだけ時間がかかるのか、そして自分の頭にそのデータを残して対応を臨機応変に考えることができるようになればかなり役立つスキルです。
もちろんやり方はお伝えして、それぞれみんなに合わせ、毎回フォローしながら身に付けていってもらえるようにしていこうと思っています。
うちに通室してくださっている生徒さんの保護者様とは、別件記載の通りよくお話をやり取りさせて頂いて、お子さんの様子や変化などを教えて頂くのですが、直接的に「点数上がった!」というご報告ももちろん嬉しいですし多いのですが、それよりも多いのがメンタル部分の成長のお話のような気がしています。
先日も数学の単元のひとつが「ここ苦手・・・」と教室で教えてくれた生徒さんのお母様に学習報告を送信し、返信いただいた内容で、
「その単元について改めて聞いてみると「苦手」と認めました。
今までは「できる!ほっといて!」というスタンスだったので、精神面でも成長したのかなと感じています。」
とお返事いただきました。
こういったご報告はとても有難く、そしてしっかりとお子様の学習のステップアップに反映させて頂いております。
というのは、このタイミングでそのお子さんお子さんに合わせた次のステップを提案することで、より無理なく次の成長に繋がることができることが多いからです。
今回のテスト分析の後の生徒さんの件も、そういう意味ではキーとなる時期でした。
ここからまたひとつ、上の成長を目指して、一緒に頑張っていきたいなと思った出来事でした。
保護者の皆様、いつも教室での学習を二人三脚(三人四脚?四人五脚??)で見守り頂き、本当にありがとうございます。