先読み学習と先取り学習

こんにちは、みそらNEOです。
表題の言葉、皆様違いはお分かりになりますでしょうか?

学習や勉強に特化してお話をすれば、
先読み、は物事の未来を予測して進めること。
先取り、はいわば予習、ですね、次へ次へ解いていくことかな。

どちらも大切なことです、そしてどちらも可能であれば小学生のうちに始めて頂きたい学習方法です。
というお話を今日はしたいと思います。

うちの教室に来てくれている中学1年生、多いのですが先日、彼・彼女らが口を揃えて同じことを言いました。
「ほんと小学生のうちから塾に行っておきたかった」、とのこと。
中学生になって勉強というものの概念が変わり、内容が濃くなり一回でわかる単純なものが減り、
また同時にスピードも量も早く多く、一人でこなすにはなかなか厳しい状態になってきたから、ですかね。

現在の学習要綱はかなり量も多く密度も濃いので学校の先生方も大変だろうなといつも思っています。
そして先日こんなことがありました。

英語の文法を勉強していた時、何気に説明をしていただけなのですが、
「・・・ということは、この後に来るのは動詞の原形だよね、ここに形容詞は入らないね。」

「・・・?」
中1の女の子、不思議そうな顔をしています。
おや?言い方難しかったかな?と思って「どうしたの?」と聞くと、返ってきた言葉が、

「先生、動詞って何?これ形容詞なの??」

わたし、真っ青になりました( ゚Д゚)
まさかそこ?と。いやいや授業でやってるはず・・・だよね・・・と。
国語の品詞について授業でやったことあるか聞くとこれまた真っ青なお返事が( ゚Д゚)
「多分ずっと前にプリント渡されて先生がさらっと読んで、終わった、と思う」

がーん・・・( ゚Д゚)

他の中1生に聞くとやはり同じようなお返事。
これはやばいと思って全員にそれぞれお話をして、全員が「そりゃやばい」となったので、今のカリキュラムに急遽国語の品詞を追加してちょうど今反復学習しています。

何が言いたいかと言いますと、おそらくですが・・・
「もうこれは分かるよね?」という様な基礎の基礎は、あまり学校で授業に多く時間を取らない可能性(もしくはクラスの半分ほどが分かっていそうな部分?)があるのかもしれない、ということです。
となると、プリントを渡されて解説された際に「自分でしっかり理解をしておかないといけない」のですね。

これは大変です、よほど自分で「先読み」に力を入れないとこういったこともっと出てくると思います。

こないだまで小学生だった、かわいい中学1年生にはけっこうレベルの高いことを求めているような・・・。
ただ、「先読み学習」が癖づいていたり、「先取り学習」で知っていたらできたのかもしれません。

うちではどちらも取り入れていますがどちらかというと先読み学習、つまり自分でこの次何が必要かを考える、という部分を大切にしたいので、割合的に7:3くらいで小学生のクラスを進めています。

もちろん小学生でも、自分で何の教科を勉強するのか決めてもらい、何ができるようになりたいかを優先しながら私のほうで道筋を案内しているような形です。

現在の中学生の学習は本当に濃く多く大変です。
もう私たち大人が中学生だった頃とは時代も違いますが求められている内容もケタ違いです。

正直、中学生で初めて塾に通います、と言ってうちに来てくださる方も多いのですが、取り返そうとか苦手克服しようとか思ってもどっからやればいいか分からないくらい多かったりして苦労されている方も多いです。

だって中学3年間とはいえ、うちのエリアでは公立だと3年の4月の成績からが内申点に大きく影響するので(社会や理科だと中1からですね)、実質2年しか自分の学力を点数にむずびつける準備期間はないことになります。

塾なんてどこでもいい、うちじゃなくても合えばその教室でいい。
ちゃんと体験をして、先生と合って、ここで頑張る!と子どもが言ってくれたなら。

可能であれば小学生のうちに少しずつでも学習の「先読み」と「先取り」を始めてあげられることを検討してもらえたらと、思っています。
親のしてあげられる未来の子どもに向けてのプレゼント、中学生になって後悔の言葉を聞くのはつらいです。
こんな立場でこれを書くのも、とは思いましたが、生徒さんを見ているとやはりどうしても書きたくなってしまいました。

学習の、学習方法の、貯金。
小学生のママパパさん、よかったら一度、家族会議をされてみてくださいね。

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