新学期のお話、続編です(小学生のお話)

前回、中学生についてお話させて頂きました、今回は小学生のお話しを。

まだまだかわいらしく(中学生もかわいらしいのですが)、より素直にまっすぐに言葉をぶつけてきてくれる小学生。
教室にもいろんな学年の小学生が来てくれていますが、小学生低学年のゴールは「勉強って楽しい!」と思い続けてくれることと、一日30分でも10分でも、毎日の学習習慣を継続すること、それでよいのではと思っております。

それこそ、うちの教室でなくてもいいんです(笑)、もちろんお家で学習できるスタイルでも、勉強という意味では問題ないとは思います。
ただ外の世界に家庭・家族と違う居場所ができることで大人の味方が増えます、親と子の間に立ってくれる、何でも話せる信頼できる味方です。
気が合い長年の付き合いになれば、山場の多い思春期を通して親子の大きな支えとなってくれると思います。

たくさんのお父様お母様とお子様のパターンを見てきて私が感じるのは、例えば何かが起こり、親は親で、子は子で、すごく悩んだとしてもなかなかうまくそれを互いに直接話し合い解決することは容易なことではないということです。
勉強だけではなく、お金では買えない人との繋がりを今から育むという意味では、自分たちに合う「他人の味方を持つ」ことは経験上お勧め致します。

勉強の話に戻りましょう。
低学年というのは私の思う線引きは3~4年生ですね、4年生2学期くらいまでには学校の勉強も少しレベルアップしてきて、
「おや?なんだか難しい問題が出てきたぞ?」と思い始めるお子様も増えてきます。

学習でいえばこの辺りが高学年のお勉強の始まり、と言える時期かなと私は考えています(個人差はあります)。
ここに差し掛かった時に、もしも苦手な教科や単元があれば、ぜひ小学生の間に学年を遡ってしっかり理解をしておいてもらいたいなと思っています。

極端な話、例えば教室でも6年生で3年生の勉強に戻ってしっかり単元ごとに復習する、なんてことはよくあります。
うちでは入室時にまずお子様自身に自分のことを振り返ってもらうことから始めます(簡単なシートの記入です)。
そして自分が何が苦手で得意で、何を勉強してどうなりたいか?を考えてもらって、じゃあ一緒にこれからどうしようか、を話して決めていきます。

それをもとに私がその子の苦手がどこでどこにつまずいていて、どこから復習をしていくべきで、ペースはどのくらいで、無理のない量はどのくらいか?みたいな予定を立てて毎月一緒に行っていくのですが、
お家でこれをしようとすると、親子だと関係が直接的過ぎてなかなかうまくいかないですし、毎日忙しい親御さんにも結構な負担で無理が生じますよね。

私はこの、子どもたちそれぞれに勉強につまづく理由があって、ペースがあって、個性があるからこそ、できる限りたくさんの子どもの情報を皆様から頂戴してから、
それぞれに合わせた学習と生活のスタイルを見つけて、一緒にステップアップしていきたい、と考えてこの教室を去年立ち上げました。
もちろん私一人でできるものではなく、ご家庭の協力と情報と、お子様自身と、みんなで一緒にその子の幸せを見つけていく、そんな感じです。

さて、4年生入るくらいまでは学校の内容だけで大丈夫だった勉強も、5年生が見え隠れするくらいから小さい不安がちょこちょこ出てくるようになります。
もちろん個人差はありますが、「学習習慣の継続」にもうひとつプラスする必要が出てくる時期が、ちょうどこの4年生くらいだと、私は思っています。

なので10年前5年前くらいは「小学生のうちから塾なんて・・・」と言われていましたが、今は学習のサポートツールといった感覚で検討されるご家庭が多くなりました。
ただこれだけ小学校の学習指導要綱が増え、学びが多くなり、国が求める形がレベルの高いものになれば、ある意味必須な時代に入ったのかなと思ったりもします。

話がどんどん反れてしまってすみません、要は何が言いたいかと申しますと。
小学生の勉強については、「お子様が『分からない』と言い始めた時には何かしらの対策をご検討ください」ということです。
対策って、塾入りましょとかじゃないですよ、その子が一人で頑張るのは難しいレベルに来たという意味でサポート体制を考えてもらえたら、という意味です。

『分からない』が増えると、流す解決を覚えてしまいます、そうなると一番しんどいのは中学生に入ってからの子どもです。
例えば4年生の図形の問題、複雑化したものが中学1年生2年生で出てきます、4年生で流していてはこの時かなりしんどくなります。

中学受験を経たお子様でない限り、ほとんどの場合、高校に行くには公立中学だと高校受験が必要になります。
つまりこの「進学が約束されていない」という状況が中学生の心のストレスだったり不安だったりを駆り立てます。
中学一年生の2学期前後くらいまではまだ何とかなることが多いです、ただ中学2年生が見えてきたころから「先取り学習」が何かを知らないお子様においては特に、どうやって勉強していったらいいのか、が急に分からなくなったりもします。

うちに来てくれている小学生は教室に来るなりお話し止まらん子もいますが(大丈夫です、満足したら終了します(笑))、中学生ともよくテスト前や3学期などは特にいろんな話をします、不安が多くなれば教室での言葉数が増える子どもも多いので。
おうちの様子を保護者様から聞けば聞くほど黙ってることができなくて(ありがた迷惑)、お母様にも長文メールをお送りしたり、お子様が教室来た時に何とかして笑顔が見たくてどうでもいい話をしたりしてます(すみません、帰りが遅くならないよう気を付けます・・・)。

なので小学生高学年の時期。
基礎固めがしっかりできて、なおかつ「先取り学習」のスキルを身に付けられるこの辺りくらいからは、先を見据え、お子様とお話をしてもらい、これからの勉強をどうやるか?みたいなお話の機会は一度しっかり取ってもらえたら、お子様も安心されるのではと思ったりしています。

「スケジュールを立てて実行するのは得意なんだけど、最後までやれているか分からない」とか、「勉強は嫌いじゃないんだけど、極端に算数だけやらない」とか、いろんな学習バランスの浮き沈みをご相談される保護者様も多いです。
お父さんお母さんだけで「さてどうしようか・・・」と悩むことが出てきたら、一度ご相談を検討されてみてくださいね。

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