小学6年生の男の子のお母様より

今回の主人公は、7月から入室してくださっている小学6年生の男の子です。
体験のご希望のご連絡を頂戴した時からお母様がとても一生懸命に事細かにお話をしてくださっていたのを思い出します。

彼はお母様が仰るに、体験の当時、
「宿題は三日坊主になりがちで、嘘をついたり誤魔化すことがある」とお悩みな部分がありました。
正直、教室で学習を始めてからも、「宿題忘れた」「ファイル忘れた」ということはよくありました。

ただ私が、彼について「すごいなあ」といつも感じている部分は、「一生懸命に素直」なところです。
忘れても問題が分からなくても時間に遅れてきても、必ず教室では一生懸命に教材に取り組んでくれています。
問題が分からなくて手が止まってしまっても、しばらくの間身体全体が停止しているだけで(笑)、決して投げ出したりやめてしまったりしません。

だんだん教室にも慣れてくれるようになり、毎回の学習報告でお母様とはいろいろなやり取りをさせて頂き、私のほうでも素直にすごいなと思うことや頑張ったなと思うことは本人にたくさん伝えるようにしてきましたが、少しずつおうちのほうでは彼の中に小さな変化が生まれつつあるようでした。

ある日分からない問題を聞きに来てくれた時、私が説明をすると、話を遮って自分の意見を大きな声で言ってしまうことがありました。
きっとこれは行動心理的に「わかっていると思われたい」から来る、自分を良く見せたい行動の一つかなと思っています。
ただ来年は中学生、ひとつステージが上がるので、社会が広がる前に気づいてもらって、自分から直そうと考えてもらえたら・・・と思いお話をしてみたら、小さくうなづいてくれました。
できるだけプライドを傷つけないようにサラリとお話しすることを心掛けているのですが少し気になったので、他のお話も交えてお母様に学習報告の中でお伝えさせて頂いたところ、後日頂戴したご連絡で嬉しいお言葉を頂戴しましたので許可を頂き共有させて頂きます。

「~中略~
ここからが先生にお聞きいただきたいところなのですが、先生へのご連絡内容を「ちょっと体調が悪いので休みますって連絡するよ?別に嘘ではないし」と聞くと、
「いや、正直にただ今日は行きたくないんですって本当のこと言って。嘘はつかないって決めたから」と。

あんなに自己保身の嘘ばっかりついて叱られていた子が・・・と涙が出るほど嬉しかったです。
いつも親身になって私の子育ての悩みを聞いてくださっていた先生にも、お聞きいただきたくて」

こちらこそです、ありがとうございます、思わず携帯に向かって頭を下げてしまいました。
こんなお話を聞かせて頂けるたびに本当に心がジーンとしますし、やっててよかったな、これからも頑張らなきゃなと前を向くことができます。

まだまだ手探りで、ただひたすら「この人に私は何ができるのか」を考え続ける毎日ですが、私も成長を続けて日々学んでいきながら頑張りたいと思います。
いつもながら保護者の皆様、このように小さな教室を温かく見守って頂きありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

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