暑い暑い今年の夏も、ようやく終盤に差し掛かりましたね。
9月が近づくと台風のシーズンに入るようになりました・・・それはそれで困るのですが、台風一過で秋を感じることができるならばそれもひとつの季節の変わり目のお知らせになるのでしょうか。
さて今日は、表題にあります「学習報告」について少しお話したいと思います。
うちの教室にお通いの生徒の保護者様には、通室初月に関しては私のほうから約一か月間、学習に来られた日の内容を親御様宛に(ほぼ強制的に)毎回お送りしております。
そしてこれがとても長文で、私も書いているうちにあれもこれもとなり、スマホなどで保護者様が見られている場合大変だろうな・・・と心中お察ししながら、それでも一か月は必ず毎回送信させてもらっています。
(最近は一か月を過ぎてもついつい私のほうが「これお伝えしたい!」と我慢できずにお送りしてしまってますが・・・)
理由は二つ。
ひとつは保護者様のご不安を少しでも解消できたらということ。
うちの生徒様は現在ほとんどが塾が初めて、というお子様のため、お母様お父様からしたら「教室で今日は何をしてきたのかな」と気になられることはごく自然だと思うからです、実際教室を開室した当時はそういったご不安のお声をお聞きしていたので、そこからずっと継続している形になります。
そしてもうひとつは「お子様との話題のタネつくり」のため、です。
実はこれを一番重要視しておりまして、上のひとつめの理由にもつながるのですが、親御さんが不安で「今日は何したの?」と言ってお聞きになられたときに(ただ女の子や小学生なんかはみんな自分から親御さんに今日の話をしてくれているようですが)、もっとたくさんの情報があれば更にお話が深くなるのかなと。
そして親御さんも子どもさんとの会話の前に心の準備が少しでもできていたら、もっとたくさん褒めるポイントを準備しておいてもらえるのではと。
もちろん学習報告ですので、注意点や私からの学習アドバイスも入ってはおりますが、本音を言いますとこの学習報告を使ってどんな些細なことでも拾い上げて頂いて、一つでも多く褒めてあげてもらいたいと願っていることが、これを実施している私の一番の思いになります。
経験上、どんなお子様でも親御さんから褒めてもらえる、認めてもらえることはとても嬉しいことで、自尊心を上げ自分に自信を持つことが出来ると思っています。
私にできることはその材料をできるだけ多く共有し、生徒さんおひとりおひとりの環境や性格から、よりその向上を手助けできるよう本人や親御さんとお付き合いしていくことだと考えております。
有難いことではありますが生徒さんが増えるにつれ私が出来ることにも限界値が出てきました、ただこれだけはずっと続けていきたいと思っております。
ついでに「褒める」ことのポイントをひとつだけ。
例えば私からの今日の学習報告に「今まで間違いが多くなかなか解けなかった〇〇の問題が、今日は最後まで一人で考えて時間ギリギリに提出できて満点でした」という内容が送られてきたとします。
こんなスッキリした日はきっとお子様から「今日は〇〇の問題、満点だったよ!」と言ってくるかもしれませんね。
さあ、皆様でしたらそんなお子様にどんな言葉を使って褒めてあげるでしょうか?
今回の場合でなくてもお子様を褒める場合は「具体的に」「自分の気持ちを入れて」「尊敬や認める言葉を直接的に使って」目を見て笑顔で褒めてあげるといいと思います。
なので今回の場合は、単に「そうなんだ、満点取ってえらいね!」だけではなく、問いかけなどで材料を集めたり、または「そうなんだ、さっき先生からも連絡来てたよ!」と伝えてから、
「〇〇の問題って、こないだなかなか解くのが難しいって言ってた問題だよね。
それが今日は最後まで一人で頑張ってあきらめずに解いたんだって?
お母さんはその最後まで頑張ったっていうことがとてもすごいことだと思ったよ。
だから満点まで取れたんだね、すごいなあ、お母さんも嬉しいな。
そんなことが出来るあなたを私は尊敬するよ。」
なんて形はいかがでしょう?
全部入れようと思って作った例文ですのでかなり長くなってしまいましたが。
お母様お父様もお忙しいと思うのでこの件で褒めるのは一回で大丈夫です、ただその一回をしっかりと褒めてあげてもらえたらと。
要は心から「あなたのこんなこんなところ、私はすごいと思う」と親に言ってもらえると、子どもでなくてもとても嬉しいことだと思います。
あ、お子様が第一子ちゃんの場合はまた少し注意点もありますが、長くなりますのでそれはまた次回のお話にさせてもらいますね。