中学2年生の女の子のお母様より

今回の保護者様のお声は、春に入室してくださった中学2年生のお母様のお声です。

今気づいたのですが、うちの教室にお通い頂いてる保護者様は、有難いことにほとんどの方がお子様のご様子をよくご連絡くださいます。
教室は、学校・ご家庭の次に追随する第三者の場所にはなりますが、こんなにもお母様方がたくさんお話をしてくださることに本当に感謝しています。
というのは私が、教室の姿ではなくおうちの姿も分かることで今のそれぞれの生徒さんの状況も掴みやすくなるからです。
表情と状況、行動を併せ読んで大体の様子を察知することはできますが、見えない場所でのご様子を材料として提供くださることは、間違った判断を回避して、生徒さんやご家庭により良いお話をすることができる、つまり選択を間違わずにお伝えできることになるので結果的にその子のプラスの近道になれると感じています。

いつものようにまた話がそれました、すみません。
女の子のお話に戻ります。

彼女はとても繊細でナイーブな女の子で、正直入室当初はつらい思いをさせたのではないかと少し気になっていました。
伝えたいことがうまく言葉にならず、涙としてぽろぽろ溢れ出ていた最初の1か月を思い出します。
お母様と学習報告を通してたくさんご連絡を介し、一番無理のない、彼女のペースを模索しながら迎えた先月の初めての定期テスト。

うちではテスト一か月前には個々に「どうやってテストまでの期間に学習を組み立てるか?」といったお話をしながら、本人と相談していくのですが、彼女は正直まだその段階ではなかったので、今回のテストは無理ない範囲で対応して、次に向かって進める方向に切り替えました。

以前のブログにも書きましたがうちの教室は定期テストが最終ゴールではなく高校受験が中間目標、そしてその先の、未来を意思を持って生き抜く力を養うことが目指す到達地点になります。
ここでは生徒さんひとりひとりが自分の「今一番するべきこと」を考えて動くようにお手伝いをさせてもらっているので、この定期テストで良い点を取る、ことに今回は重きを置かないと判断されるしっかりした生徒さんもいらっしゃいます。
もちろん最終的には点数に結び付けるように進めていきますが、今すぐではない、という場合です。

彼女の場合も私が右往左往している間にどこかでそこに考え着いたのか、焦らず一つ一つ理解していく形で進めてきました。
結果的にテストの終わったこの時期に、テスト前は解けなくて悔しい思いをしながら後回しにしていた問題を7割以上の正答率で解くことができました。
そしてその日、初めて声を出して私に笑いかけてくれました。
彼女と出会って、一番嬉しかった瞬間でしたね。
そして私もまた、彼女との時間が増えるたびにいろいろなことを彼女から教えてもらいました。

中学生にとってはこの夏は、勉強においては1ステップも2ステップも飛躍できる大切な時期です。
全く焦らなくてよいのですが、2学期になったときに「あれ?」と思うことがないように、この1学期に進んだ授業内容は自分のものにする時間を取る、という考え方を持ってもらえたらと思います。

自分のものにできたできてないは結果論ですので、できれば次に進めばよいし、できなければそこからまた頑張ればいい。
大切なのは「これはやる」と決めて実行すること、です。
そして一つでも前に進むこと、です。

もちろん、とはいえ楽しい夏休み。
小学生も中学生も高校生も、この学年の夏は今年しかありませんから、素敵な思い出をたくさん作ってくださいね。

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